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「料理作りともうひとつ楽しみは…」鎌田大地が明かす、フランクフルトで“タフに結果を出せた”ワケ《年間5ゴール、12アシスト》
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byYuki Suenaga
posted2021/07/13 17:02
一連の代表での活動をこなし、ドイツに戻る前にインタビューに応じた鎌田
1年前には「お菓子づくりにハマった」と語っていたが……
ゴールを決めた4月10日の第28節ヴォルフスブルク戦では体を入れてボールを奪い取ってからドリブルで持ち上がってアシストも記録している。走る、守るという部分はこれまでもやってきたつもりだが、「結果」につながることで目立つようになった。
「走る距離は以前から多いと思っているし、変わっていない。守備の部分もやろうとはしてきました。ただクオリティーは確実に上がってきたかな、と。(自分の守備から)得点につながるシーンが出てきたし、そういうイメージもついてきたかなとは感じます」
ケガもなく、1シーズン通して働いたことでタフさも証明することができた。
コロナ禍の生活がノーストレスだったことも大きい。
妻と2018年に誕生した長男とのステイホーム生活も充実していた。1年前に話を聞いた際には「お菓子づくりにハマった」と言っていたが、今度は料理だという。いつもコンディションを考えて料理をつくってくれる妻への負担を減らしたいという思いもあった。
「僕は息子を溺愛しているので(笑)」
「基本的にはずっと家にいますからね。テイクアウトするのも1週間に1回くらい。買い出しは週に何度か行きますけど。日本のテレビを見ることができるんで、それを見てつくってみたり……。和食でも何でもつくりますよ。前のシーズンはELがあったので忙しかったですけど、今回は週に1回ペースの試合だったんで、力が有り余っていた感じですね(笑)」
夕食の前には自宅でトレーニングすることを欠かさない。それでもプライベートの空間ではサッカーを切り離す。オンとオフの切り替えがうまいから、サッカーにおけるストレスが大きくなりすぎることもない。語学を勉強する時間もつくっている。
一番の楽しみは、息子と遊ぶこと。
歩いて自宅近くの公園に行くこともあれば、車でちょっと遠い公園まで足を運ぶこともある。
「僕は息子を溺愛しているので(笑)。時間があったら、息子のためにどこか行くとか、何かするとか、息子中心になっていますよ」