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松坂大輔「イチローさんを想うのは当たり前」「自信が確信に変わりました」… 逸話と名勝負を写真で振り返る
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byHideki Sugiyama
posted2021/07/07 11:35
2007年MLBでのイチローと松坂大輔
僕の中で矛盾しているんです。イチローさんに対しては
<名言2>
結局は意識し過ぎちゃうんでしょうね、イチローさんを……。
(松坂大輔/Number778号 2011年5月12日発売)
◇解説◇
2011年4月29日、ボストンでメジャーで9度目となるイチローとの対戦を振り返って。
「僕の中で矛盾してるんです。イチローさんに対しては、どんな形であれ打ち取りたいと思ってるくせに、きっちりいきたいわけですよ」
こう、特別な対抗心を隠さなかった。
3打席目、力を抜いたシュートをセンター前に弾き返された松坂は、「意図的に抜いて、僕が球速を落として動かすっていう、したことがないことをしたら、もしかして打ち損じてくれるかなと思ったんですけど、甘かった」と反省した。
そして翌2012年10月が、2人の最後の対戦となった。通算対戦成績は以下のようになる。
NPB:34打数8安打1本塁打4打点 打率.235 4三振
MLB:27打数7安打3打点 打率.259 4三振
通算対戦成績を見れば、“ギアチェンジ”していたのが伝わるだろう。それほどまでに松坂にとってイチローは特別な存在だったことは間違いない。