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「大谷翔平=(イチロー+松井秀喜)×2」と絶賛する専門家も… 全米が騒然となった“24歳時の曲芸打ち”と芸術的ホームランとは
posted2021/07/08 11:04
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph by
Getty Images
いよいよ本領発揮。打者・大谷翔平が持てる力を存分に発揮しだした。
6月30日終了時点で194打席を消化し、174打数52安打、12本塁打、35打点、打率.299。6月2日の100打席終了時点では87打数20安打、打率.230だったが、それ以降、87打数32安打、打率.368と引き上げた。
本塁打も3本から12本に増やし、米メディアからは『打者専任にした方がいいのではないか』という意見まで出だした。
打者としてフル出場を続ければ、三冠王も視野に入るとまで評価されるその打撃は、今やメジャーリーガーでさえも羨望の的だ。日々、見るものをおおいに楽しませる。
昨今、メジャーリーグは狙い球を決めフルスイングする打者が圧倒的に多い。狙い球を高い確率で仕留めるその技術は素晴らしいが、その反面、狙い球が外れた場合はあっけなく凡退もする。淡白な打者は意外と多い。
(イチロー+松井秀喜)×2=大谷?
だが、大谷はそれとは違う。投手の持ち球を頭に入れ、配球を読み、状況に応じてアプローチをする。端的な表現をすれば、相手投手のウイニングショットを頭に入れながら、持ち球のすべてに対応する頭脳と技術を持っている。
その上で打球は広角に広がり、本塁打もどの方向でも打てるパワーを持ち合わせている。その技術を評し、こんな表現をする専門家がいる。
(イチローさん+松井秀喜さん)×2
言わずと知れた、メジャー通算3089安打を放ったイチローさんと日本人メジャー最多の175本塁打を放った松井秀喜さんのふたりを足し、それだけでは足りずに2倍する凄さ。
その表現が大袈裟ではないと感じさせた打棒爆発がつい先日もあった。