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ドラフト10位の「ラオウ」が後輩・吉田正尚と“凸凹ジグザク砲”に… 190cm杉本裕太郎とオリックス交流戦V【週刊セパ記録】

posted2021/06/15 11:02

 
ドラフト10位の「ラオウ」が後輩・吉田正尚と“凸凹ジグザク砲”に… 190cm杉本裕太郎とオリックス交流戦V【週刊セパ記録】<Number Web> photograph by Kyodo News

大学時代の後輩・吉田正尚(左)とともに笑顔の杉本裕太郎。交流戦優勝を果たしたオリックスで大砲候補がいよいよ本格化か

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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 交流戦最終週が終わってセが48勝、パが46勝(11分)。しかし延期になった広島のホームゲームが3試合残っている。

 先週の時点でセは32勝、パは30勝(7分)、ただ最終週は2カードともパのホームゲームであり、パが有利だと考えられた。しかしセ・リーグは非常に頑張った。

<セから見た勝敗のカード別推移>

第1週
セ・ホームゲーム 9勝5敗2分
パ・ホームゲーム 8勝9敗1分
第2週
セ・ホームゲーム 8勝5敗4分
セ・ホームゲーム 7勝11敗
第3週
パ・ホームゲーム 5勝9敗4分
パ・ホームゲーム 11勝7敗

 最終週の最初のカードでセは5勝9敗4分と大きく負け越し。貯金を吐き出して37勝39敗11分とパにリードを許した。

 しかし2カード目の初戦の6月11日にセは5勝1敗と大きく勝ち越し、残る2日間を3勝3敗の五分で持ち越し、最終的に2つの勝ち越しとなった。

 月曜日の試合で、広島が負けてセが48勝、パが47勝(11分)となった。セが2009年以来12年ぶりに勝ち越すためには「あと1勝」が必要。ここ10試合勝ち星のない広島にとっては、プレッシャーがかかる。

レアードが3本塁打9打点、打率.476と絶好調

<6月7日から13日の両リーグ、投打の好成績選手>

〇パ・リーグ
打撃 ※RCは打撃の総合指標
レアード(ロ)21打10安3本9点 率.476 RC7.87
福田周平(オ)22打8安5点 率.364 RC5.90
呉念庭(西)21打10安6点 率.476 RC5.76
三森大貴(ソ)21打9安1点3盗 率.429 RC5.57
鈴木大地(楽)23打7安2本4点 率.304 RC5.34

 ロッテのレアードは3本塁打、9打点に打率.476で今週のリーグ三冠王と、圧倒的な打棒を見せた。西武の呉は打率はレアードとタイの打率.476を記録している。

 ソフトバンクの三森は6月に入っての一軍昇格だが、6月10日の広島戦で4打数4安打の大暴れ。三森はリーグトップの3盗塁も記録した。

 オリックスの福田周平は8安打に加えてリーグ最多タイの6四球。リードオフマンとしての役割を果たしている。

<投手 ※PRはリーグ防御率による総合指標>
山本由伸(オ)1登1勝 8回 率0.00 PR3.18
山崎福也(オ)1登1勝 6回 率0.00 PR2.39
石川柊太(ソ)1登1敗 8回 率1.13 PR2.18
レイ(ソ)1登 8回 率1.13 PR2.18
田嶋大樹(オ)1登1勝 5回 率0.00 PR1.99

【次ページ】 山本由伸はあわや完全試合という快投だった

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