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ドラフト10位の「ラオウ」が後輩・吉田正尚と“凸凹ジグザク砲”に… 190cm杉本裕太郎とオリックス交流戦V【週刊セパ記録】
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph byKyodo News
posted2021/06/15 11:02
大学時代の後輩・吉田正尚(左)とともに笑顔の杉本裕太郎。交流戦優勝を果たしたオリックスで大砲候補がいよいよ本格化か
山本由伸はあわや完全試合という快投だった
オリックスの山本由伸は6月11日の広島戦で、7回まであわや完全試合という快投。左腕山崎も前日の巨人戦で6回零封だった。
ソフトバンクの石川は6月11日のヤクルト戦で石川雅規との「石川対決」となったが、2回に村上宗隆に打たれたソロ本塁打だけの1失点も味方の援護なく敗戦投手になった。ソフトバンクは10日の広島戦でも新外国人レイが8回自責点1の好投を見せながらも引き分けとなった。
救援陣ではロッテの益田直也が3セーブ、佐々木千隼が3ホールドと「勝利の方程式」が機能している。
〇セ・リーグ
打撃
山田哲人(ヤ)25打13安5本8点 率.520 RC10.88
近本光司(神)26打9安2本7点1盗 率.346. RC7.40
岡本和真(巨)22打7安4本10点 率.318 RC7.296
オースティン(De)11打6安2本5点 率.545 RC7.29
村上宗隆(ヤ)18打6安3本4点1盗 率.333 RC7.04
ヤクルトの山田は6月12日のソフトバンク戦で4安打2本塁打、翌日の同じカードでも3安打1本塁打の猛打。通算打率は.234から1週間で.267まで急上昇した。5本塁打は両リーグ最多だ。阪神の近本は6月13日の楽天戦で決勝の三塁打。勝負強い打棒を見せた。
巨人の岡本はリーグトップの週間10打点を挙げており、.250を割り込んでいた打率も.256まで上昇している。
投手
濱口遥大(De)1登1勝 9回 率0.00 PR3.76
アルカンタラ(神)1登1勝 6回 率0.00 PR2.51
玉村昇悟(広)1登 6回 率0.00 PR2.51
石川雅規(ヤ)1登1勝 6回 率0.00 PR2.51
青柳晃洋(神)1登1勝 8回 率1.13PR2.34
DeNAの濱口は、6月11日の日本ハム戦で完封勝利で、完封は自身3回目。阪神のアルカンタラは4回目の先発で6回零封の好投だった。
ヤクルトの石川は前述した6月11日のソフトバンク戦「石川対決」を制して今季2勝目。通算は現役最多の175勝となった。同じくヤクルトのマクガフと阪神のスアレスがともに4セーブの活躍。ヤクルトの今野龍太と阪神の藤浪晋太郎は3ホールドを挙げている。
★今週の“ぴかイチ” 超大型打者の常識に挑戦する杉本裕太郎★
オリックスの交流戦2回目の優勝が決まった。優秀な先発投手陣が大きな要因だろうが、打線が固定されたことも大きい。