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相澤晃「伊藤と2人で外国人勢に食らいつきたい」 復帰戦で自己ベストの男が見つめる“日本人未到の26分台”
text by
和田悟志Satoshi Wada
photograph byAsami Enomoto
posted2021/05/14 11:01
READY STEADY TOKYOの5000mで自己新記録を叩き出した五輪10000m代表の相澤晃
「ワクワクする気持ちでいっぱいです」
READY STEADY TOKYOは、東京オリンピックと同じ国立競技場で開催された。
「改修される前を含めても、今回が初めてでした」
意外なことに、この時が相澤にとって初めての国立競技場でのレースだった。
57年前、この国立競技場の地で輝いたのが、相澤と同じ福島県須賀川市出身の円谷幸吉だった。円谷は東京五輪の男子マラソン銅メダリストとして知られているが、陸上競技初日にあった男子10000mにも出場し、6位入賞を果たしている。奇しくも、この時の円谷は24歳で、7月18日が誕生日の相澤も24歳で五輪を迎える。57年の時を経て、故郷の英雄と、同じ種目、同じ年齢、そして同じ場所で、相澤はどんな活躍を見せてくれるのか……。
「こんな大きい舞台で自分が走れるんだなと思うと、本番に向けてワクワクする気持ちでいっぱいです」
観る者も、そして、相澤自身も、胸が高まるばかりだ。