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『ムサシと武蔵』鈴木武蔵のひたむきな生き様が日本社会のあり方を問いかける。 

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サンドラ・へフェリン

サンドラ・へフェリンSandra Haefelin

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posted2021/05/04 07:00

『ムサシと武蔵』鈴木武蔵のひたむきな生き様が日本社会のあり方を問いかける。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『ムサシと武蔵』鈴木武蔵著 徳間書店 1650円

 日本人の母親とジャマイカ人の父親を持つサッカーの鈴木武蔵選手。彼の「サッカーへの情熱」、そして「幼少の頃から日本の社会で抱いてきた疎外感」がこの本のテーマです。

 鈴木選手は6歳からずっと日本で育ち、日本の学校に通い、日本語が母国語です。

「鈴木武蔵」という日本的な名前を持つ彼のアイデンティティーは「日本人」です。しかし母国である日本の人々は彼を「日本人」とは扱ってくれませんでした。

 鈴木選手は小学校時代に同級生から肌の色を揶揄する特定のあだ名で呼ばれるなどのいじめを受けています。しかし、同書を読んでいてなによりも気になるのは「大人によって何気なく発せられる不用意なひとこと」です。

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