インタビューも終わりになって、意外な事実を知らされた。

「実は、早大学院に合格できなかったら、すでに合格していた慶応高校に進むつもりでした」

　早大学院がある西武沿線ではなく、慶応のある東急沿線に通うことになっていたら、本人の人生だけではなく、ふたつのクラブの歴史が微妙に変わっていたかもしれない。

　そう考えると、早稲田大学ラグビー部もまた、相良南海夫という人材を得たことは幸運だったと言える。

©︎Sankei Shimbun

「50歳を過ぎて、まさかこんな経験が出来るとは想像もしていませんでした。充実した3年間でしたよ」

【前編から見る】早稲田ラグビー復活の立役者・相良南海夫が3年間で提示した「与えないこと」と「部活動」に戻すこと

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