ツバメの観察日記BACK NUMBER
親子で大の燕党、名前は古田から…ドラ1候補・廣畑敦也の“野球偏差値” がスゴい「もし今のヤクルトに自分がいたら…」
text by
長谷川晶一Shoichi Hasegawa
photograph byKyodo News
posted2021/04/15 11:04
昨年の都市対抗野球、JFE東日本戦に完投勝利し、ガッツポーズする三菱自動車倉敷の廣畑敦也
「僕が見に行くと、ヤクルトは負けないんです」
ここまで、どんな質問に対してもすぐに理路整然とした答えが返ってくる。技術面はもちろん、メンタル面、野球偏差値も、いずれも高いのだということが存分に伝わってくるやり取りが続いた。
「僕が見に行くと、ヤクルトは負けないんです」
聞くべきことをすべて聞き終えた後は、ヤクルトファン同士の「雑談」となった。驚いたのはこんなひと言だった。
「僕が神宮に行くと、ほとんど負けないんです。大学時代は月に1~2回は球場で応援していました。2017年にヤクルトは96敗しましたよね。でも、あの年は僕が観戦した試合は4戦4勝でした。だから、“あれ、何で96敗もしたんだろう?”って思っていました(笑)。通算でも2~3回しか負けていない気がしますね」
「いつでも投げる準備はできています(笑)」
高津臣吾監督が就任した昨年は屈辱の最下位に沈んだ。岡山の地からテレビを見ていて、「オレが投げたい」という思いはないのだろうか? 愚問だと承知の上で尋ねてみる。すると廣畑の白い歯がこぼれた。
「言ってくれれば、いつでも投げる準備はできています(笑)」
現在クローザーを務める廣畑は「抑えは最初から全力投球できるのが楽しい」と語る。そんな彼に「もし今のヤクルトに自分がいたら、どんな起用法が理想か?」と質問を続けてみた。
「7回は清水(昇)さん、8回は僕、そして9回は石山(泰稚)さん。そんな継投が理想ですね。石山さんは縦に落ちる変化球がすごいので、その前のイニングで僕がストレートでガンガン抑えるパワーピッチングを見せたいですね」
物心ついたときから青木宣親の大ファンだったという廣畑。今年の秋には間違いなくドラフト指名されるだろう。それが、どのチームになるのかはわからない。本人はもちろん、「12球団どこでもOK」の姿勢を打ち出している。緊張の瞬間は今年10月11日。はたして、野球の神様はどんな運命を用意しているのだろうか? どの球団に入団しても、彼のことは応援したい。でも、願わくばそれが、白地に赤い縦じまのユニフォームであることを、僕は心から願っているのだ――。