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日本でも配信が決定、韓国女子ゴルフツアーの魅力って? 難しいコースに20歳前後の若きスターが揃う【10人の“モデル”も】
text by
キム・ミョンウKim Myung Wook
photograph byGetty Images
posted2021/04/07 17:01
昨年の韓国女子ツアー開幕戦「KLPGAチャンピオンシップ」で初優勝を飾った2000年生まれのパク・ヒョンギョン
今季は「ロッテレンタカー女子オープン」(4月8~11日、ロッテスカイヒル済州CC)を皮切りに31試合(21年シーズンが28試合、22年シーズンが3試合)が開催される。新規大会が4試合に増え、賞金総額は280億ウォン(約28億円)で歴代最高額を更新。昨年よりも27億ウォン(約2億7000万円)の増額だ。
これだけ見ても、韓国で女子ゴルフがいかに優良コンテンツであるのかがよく分かる数字である。
もちろん、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、どの企業も経済的にも決して楽な状況ではない。それでも毎週、試合が開催され、ゴルフ専門チャンネルの『SBS Golf』が独占でKLPGAツアーを中継しており、テレビだけでなくネットでも生配信されているため、女子ゴルフの認知度は年々高まりを見せている。
韓国でも“新星”が続々と登場
そうした人気獲得の原動力となっているのが、次々と登場する選手たちの魅力にある。
昨年は世界のゴルフツアーがコロナ禍で開催できないなか、先駆けて開幕したのが韓国女子ツアーだった。2020年の開幕戦「KLPGAチャンピオンシップ」でツアー初優勝を飾った2000年生まれの21歳、パク・ヒョンギョンは、キュートなルックスで人気が急上昇。さらに01年生まれの20歳、ユ・ヘランは、恵まれた体格を生かした安定感抜群のゴルフで、1勝を含むトップ10入り8回で賞金ランキング2位に上り詰めて新人賞を獲得。
99年生まれの21歳、チェ・ヘジンはアマチュア時代に出場した全米女子オープン(17年)で単独2位に入り、その名を世界にとどろかせた選手だ。同年にプロ転向後は、毎年勝利を重ねており、19年は5勝して賞金女王のタイトルを獲得した絶対王者でもある。昨年はツアー最終戦での1勝に留まったが、すでにツアー通算10勝。驚異的なスピードで成長を続け、18年から3年連続でパーオン率1位と正確無比なアイアンショットを武器とし、「米ツアーでもすぐに勝てる選手」と言われている。
日本でも昨季ツアー3勝した古江彩佳のほか、安田祐香ら2000年生まれの“プラチナ世代”、さらにその下の2001年生まれの“新世紀世代”の笹生優花や西郷真央のような若いスター選手が、同じように韓国でも次々と登場していることが人気の要因だろう。