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“金メダル候補”アルゼンチンにリベンジ狙う東京五輪世代 久保や三笘の出場・起用位置は?【第2戦布陣は可変型か】
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byJMPA
posted2021/03/29 11:03
アルゼンチンは世代別代表ながら“世界基準”を見せつけてきた。東京五輪世代の日本は再戦でどこまでアジャストできるか
“本物”のアルゼンチンだからこそテストできること
一方、このチームの本来の強みは、3-4-2-1の可変システムを駆使し、自陣で相手を食い付かせ、その背後を取っていく疑似カウンターや、スピードのあるロングカウンターでもあるため、第2戦では3-4-2-1をアルゼンチンにぶつける可能性が低くない。
実際に3-4-2-1が採用されるなら、三笘の左シャドー、あるいは左ウイングバックでの起用もテストしてみたい。
「コロンビアもすごくいいチームでしたが、アルゼンチンはもうひとランク上のチーム。だからこそ南米予選を首位で通過している、第1戦目に敗れ、彼らとの差はあるのかもしれないが、まだ1試合しか終わっていない。2試合目というチャンスがある。いろんな準備でその差を埋められる面もあるので、そういう意味でも明日の試合は楽しみ。またさらに我々にとって見えてくるものがあるかなと」
横内監督はこんな言葉で、前日会見を締めくくった。
アルゼンチンが"本物"であることは、第1戦で目の当たりにしたとおり。その実力や技術の差がたった2日で埋まるわけがない。しかし、準備いかんで勝敗はひっくり返せるかもしれない。
次戦は強化マッチではなく、オリンピック本大会の第2戦――。メンバー全員がそのテンションで臨まなければならない。本番まで残り少なくなったテストマッチを、最大限に有意義なものにするためにも。
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