“金メダル候補”アルゼンチンにリベンジ狙う東京五輪世代　久保や三笘の出場・起用位置は？【第2戦布陣は可変型か】

　南米王者・アルゼンチンとの東京オリンピックを見据えた強化マッチの2連戦。3月26日に行われた初戦を0-1で落とした日本の横内昭展監督は内心、ほくそ笑んでいるかもしれない。

　これは格好のシミュレーションになるぞ、と。

　いや、もちろん本気で勝ちに行ったから、敗れたことは悔しいに決まっている。

　だが、本番を想定したとき、初戦で手痛い敗戦を喫するのは十分にあり得る話だ。そのとき、どう振る舞い、どう立て直すのか――。

田中碧が語る「今のチームの雰囲気」とは

　出場停止のために初戦をスタンドから観戦し、第2戦のスタメンが濃厚な田中碧が言う。

「試合が終わったあと、僕は遅れてロッカーに行ったんですけど、どんよりしているかなと思ったら、全員が切り替えて話し合っていた。全員がオリンピックへの目線を持っていると感じました。タイでは2連敗してしまったので、そういう経験を踏まえたうえで今のチームの雰囲気があると思う。次は必ず勝てるようにしっかりと準備して臨みたい」

　田中碧の言う「タイ」とは、20年1月にタイで行われたU-23アジア選手権のことだ。

田中碧は2020年1月のU-23アジア選手権に出場している©Getty Images

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　国内組を中心に臨んだこの大会で、若き日本代表はサウジアラビアとの初戦で終了間際に決勝点を許すショッキングな敗戦を喫すると、そのダメージを引きずり、シリアとの第2戦でも終了間際に決勝点を献上。2連敗でグループステージ敗退を余儀なくされた。

　考えたくはないが、オリンピック本番でも初戦で敗れてしまったら……。しかし、そこから2連勝を飾れば、決勝トーナメント進出の可能性は限りなく高くなる。

　問われるのは、リバウンドメンタリティであり、短期間での修正力――。

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