来日メンバーの中には、アトレティコ・マドリーからグラナダへレンタル移籍しているネウエン・ペレスの名前を見つけることもできます。アルゼンチンの選手は、伝統的に1対1に強い。彼のようなセンターバックを相手に、三笘がどこまでできるのかを見てみたいのです。

　日本のシステムが4-2-3-1なら、2列目の右サイドで久保を、同左サイドで三笘を起用したい。この2人には川崎フロンターレのアカデミー出身という共通点があり、久保はトップチームでプレーしていないものの、川崎Fの選手との親和性があります。

アルゼンチン戦に向け、調整する久保（右）と三笘（中央）　©KYODO

　今回のU-24日本代表で言えば、センターバックの板倉滉、ボランチの田中碧、2列目が主戦場の三好康児も同じアカデミー出身です。複数ポジションに対応する旗手怜央は、大学卒業前から川崎Fでプレーしてきた。久保と三笘に彼らが絡んでいくことで、チームに新しい化学反応がもたらされる期待があります。

　横内昭展監督が3-4-2-1を選ぶなら、久保と三笘は2シャドーでの起用になるでしょうか。三笘がもっとも力を発揮するのはタッチライン際のレーンとハーフスペースですが、2シャドーにももちろん適応できるでしょう。

　三笘が左サイドからカットインし、久保に横パスをつなぐ。ここで久保は、どんなプレーをするのか。三笘にスルーパスを出すのか、自らフィニッシュへ持ち込むのか、それとも──想像するだけでワクワクします！