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日韓戦でモメた・燃えた日 加茂監督更迭&ハリル解任の引き金、カズの魂の一撃、オシム「本田もポリバレントに…」
posted2021/03/24 17:02
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama/Kazuaki Nishiyama
<名言1>
今日は韓国が完全に支配した。しっかり分析する。失望はわかる。私も残念だ。
(ヴァイッド・ハリルホジッチ/NumberWeb 2017年12月20日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/829531
◇解説◇
日韓戦の敗北が解任の引き金になった直近の代表例といえば、ハリルホジッチ監督が臨んだ2017年のE-1サッカー選手権だろう。
国内組で臨んだ大会でなおかつJリーグのシーズン終了直後という難しいタイミングだったとはいえ、日本は韓国に1-4と大敗を喫した。優勝のかかった中で、ライバル相手の完敗。この一戦はハリルホジッチ監督の求心力が低下するきっかけとも言われているが、誰よりもこの結果に落胆したのは――縦に速いサッカーを志向しながらも、それを実現できなかった指揮官自身だったのかもしれない。
カズが魂を込めた“あの一撃”
<名言2>
ところでさあ、ロマーリオっぽくなかった。あのシュート?
(三浦知良/Number327号 1993年11月5日発売)
◇解説◇
20世紀の日本サッカーは、立ちはだかる韓国の壁にW杯への道を閉ざされていた。その道を開きかけたのは、1993年、アメリカW杯アジア最終予選・日韓戦だ。オフトジャパンは3試合を終えた時点で1勝1敗1分け。迎えた第4戦・ライバルとの決戦で輝いたのはカズだった。中盤のキーマンだった森保一を出場停止で欠いたこの一戦、0-0のまま試合が進んだ中で59分に背番号11のエースが均衡を破る。
「もう絶対ボールが返ってくると思った。信じて走ったよ」
ストライカーの得点嗅覚で奪った決勝ゴール。カズも試合後思わず、当時世界最強と評されたブラジル代表の点取り屋の名前を引き合いに出し、会心の一撃を振り返っていた。