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“中村匠吾超え”のルーキーも…箱根駅伝〈シード校〉に入る「高校生トップランナー」の実力とは【駒澤、創価…】
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJIJI PRESS
posted2021/03/08 11:01
日本陸連の2020年新人賞にも選ばれた三浦龍司
福島陸上競技選手権兼同県高校体育大会代替大会の5000mで優勝した吉田凌(学法石川・14分15秒84)や、神奈川県高校駅伝大会では2区2位と好走した濱口直人(相洋・14分46秒55)をはじめ、都大路で力を発揮できなかった(1区46位)ものの、主将としてチームをまとめた若狭凛太郎(遊学館・14分38秒02)などが入学する予定だ。
創価大は、前回の箱根も1年生は3人、エントリーメンバーに入っていたが、いずれも出走はできなかった。1、2年時に鍛え、9区区間賞の石津佳晃、7区2位の原富慶季、1区5位の福田悠一らのような選手に育てられるか。創価大の育成が注目される。
帝京大)「箱根総合4位以上」を狙えるか?
帝京大は、都大路に出場した選手を中心に伸びてきそうな選手が入学予定だ。
内藤一輝(洛南・14分10秒39)は、タイムこそ同校の若林宏樹に負けているが都大路5区、京都府高校駅伝大会1区でともに区間賞を獲るなど、レースに強い選手。練習熱心で、かつ自分でレース展開を考えられる選手で全日本大学駅伝を駆けた小野隆一朗のように1年目から駅伝メンバーに食い込んでいける逸材だ。4区16位の福島渉太(小林・14分24秒95)は堅実な走りで駅伝力のある選手、1区43位の小松田有将(山梨学院・14分47秒44)など、中野監督の育成でルーキーがどこまで成長できるか注目したい。
帝京大は、前回の箱根駅伝は3、4年生の上級生が中心の編成だった。前々回もルーキーは出走していない。新シーズンでは3区4位の遠藤大地(3年)、4区9位の中村風馬(3年)、5区区間賞の細谷翔馬(3年)、9区3位の橋本尚斗(3年)ら好走した選手が最上級生となり、チームを引っ張ることになる。今の1、2年生も期待できる選手が多い。新入生の活躍次第では、来年の箱根は前々回の箱根総合4位以上の結果を狙えるかもしれない。
国学院大)「高校6位」大物ルーキーが入学
国学院大は、去年卒業した土方&浦野のようなダブルエースが再び生まれそうだ。