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宇都宮・安齋HCの『スラムダンク』への愛と考察がスゴい「木暮の『2年間も待たせやがって』というコメントは…」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byTOCHIGI BREX INC.
posted2021/02/26 11:02
宇都宮ブレックスの安齋HCは『スラムダンク』の大ファンでもある
「映画ではインターハイ編も見たいですが…」
あれから24年と5カ月近くたった今、スラムダンクの映画化をきっかけに、日本のプロリーグで首位を走るチームの指揮官のインタビューが実現する。そこで、この国のバスケの歴史と魅力も語られる。
当時はプロリーグの姿形さえなかったわけで、この現実こそが、『スラムダンク』がこの国で残してきた成果を物語る。
――映画化が決まりましたが?
「めちゃくちゃ楽しみです。まだ詳しい情報は出ていないですよね? 想像がふくらみます」
――どんなストーリーを期待されますか?
「(TVアニメ版では映像化されなかった)インターハイ編も見たいのですが、その後のウインターカップでの戦いを見たい気もして。赤木は大学受験のためにチームを離れることになっていますけど、山王に勝っているわけだし、最終的には深沢体育大学から正式なオファーがきて、ウインターカップの前に戻ってくるパターンもあるんじゃないかなと(笑)。あと、インターハイで活躍したであろうキャラもたくさんいたじゃないですか?」
――大栄学園の土屋淳や堀高校のモヒカンの選手(スティーブ・大滝)や……。
「森重(寛)とか! 彼らはあまり描かれないまま漫画は終わっていて。インターハイでどこが優勝したかも明かされていないですし、そのあたりをウインターカップ編で……。でも、それを描こうとすると、1本の映画では到底、終わりそうにないですよね(笑)」
「うちの子も『スラムダンク』を読んでいます」
――映画が公開されたらお子さんと一緒に見に行ったりも?
「絶対、行きますよ。うちの子もバスケを始めていて。我が家にある『スラムダンク』を読んでいます。小学4年生と1年生なので、スラムダンクの本当の良さをまだ理解していない部分はありますが(笑)」
――最後に井上先生にメッセージをお願いできますか。
「ファンです。僕らのバスケ観は、あの漫画に感化され、影響を受けていて。今も、それを実感することがあります。例えば、選手にどのような言葉をかけようか考えるとき、『スラムダンク』のバスケ観やセリフが頭をよぎったり。だから……お会いしたいです(照笑)。井上先生が試合を見に来てくださったのを目撃したことはありますが、お話ししたことはないので。この状況が落ち着いたら、ぜひ、ブレックスアリーナにも来ていただきたいですね!」