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カープ秘伝“非情なノック”と猛練習… 二軍キャンプが大瀬良、中崎、今村ら豪華投手陣なワケを高監督に直撃 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2021/02/05 17:02

カープ秘伝“非情なノック”と猛練習… 二軍キャンプが大瀬良、中崎、今村ら豪華投手陣なワケを高監督に直撃<Number Web> photograph by Kou Hiroo

投球練習する今村猛。カープは彼以外にも大瀬良大地や中崎翔太ら主力投手が二軍キャンプで調整している

――今日もノックバットをふるっておられましたが、やはりハードワークが大事なんですね?

「キャンプは(ノックを)数多く受けることもできますし、シーズンに入ったら練習も限られてきますから。1日目からいっぱい練習する中で、怪我をしない前提でまさしく“動き回る”ことが大事ですね。それがキャンプだと思うんですね」

――二軍キャンプにはベテランから新人まで来ていますが、ベテランにはどんなことに気を配りますか?

「ベテランには実績があって戦力で、たまたま調整遅れで二軍に来ている人と、年齢で力が落ちてくるのを踏ん張ってもう一度一軍を目指すのと、二通りあると思います。例えば大瀬良大地なんか故障明けということで、徐々に上げていくキャンプでいいと思うんですが、中崎翔太とか今村猛とか、一軍で実績があった連中はもう1回、一花咲かせるということで、ある意味で若手以上にやらなくちゃいけない。そういう面もありますよね」

――では、ルーキーは?

「高卒のルーキーもいますが、これだけずっと一日中野球をすること自体が初めての体験だと思います。体力をつけることと、怪我をしないように。その辺りは気を付けています」

――今年は去年までとは様変わりして、寂しいキャンプになっていますが?

「これは12球団全部同じです。宮崎県も独自の緊急事態宣言を出しておられますし、そんな中で僕らも外食自粛だし、なかなかストレスの発散もむずかしいですが、野球が仕事だということで、仕事に集中できる状況かなと思います。

 昨年まで二軍は東光寺球場(日南市)で、一軍が天福球場でした。こちらの方が室内練習場が隣接しているなど設備はいいので、練習環境としてはよくなったと思います」

ルーキー行木にも話を聞くことができた

 小松剛広報のご厚意もあって、行木俊にも話を聞くことができた。奇遇にも小松広報は選手時代に行木と同じ徳島インディゴソックスに派遣された時期がある。

――まだキャンプ3日目ですけど、どんな感じですか?

「初日は緊張したんですけど、少し慣れてきました。初日にブルペンに入りましたが、感触としてはまだまだだな、制球力やキレはまだイマイチかなと感じました」

【次ページ】 二軍キャンプには野心や向上心が渦巻いている

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