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「中6日なら15球×9回の135球」桑田真澄コーチの指導で「完投」を期待、2人の20歳“右の本格派”とは
posted2021/02/02 17:04
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph by
Sankei Shinbun
2月1日のキャンプイン。巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐は、東京ドームで始動した。
宮崎の主力組と離れてベテランと外国人選手を中心にした「S(スペシャル)班」のキャンプ。午前11時半にミーティングを終えてグラウンドに現れた選手たちは、ユニフォーム着用免除のためトレーニングウエアでの練習となった。
「(ユニフォームを着るのは)宮崎に行ってからになりますね」
こう語った桑田コーチも黒のトレーニングウエアにマスク姿での初指導。
キャッチボールでは鍵谷陽平投手の脇について、じっくりスローイングを観察。その後はノックバットを持って投手陣にノックを打つと、野手の打撃練習では外野の守備にも入り“ファインプレー”も披露した。外野で行った村田善則ブルペンコーチを相手にしたキャッチボールでは、かなり力のあるボールを投げ込んでもいた。
「まずは選手をよく知るというところから」
「まだ初日ですから、まずは選手をよく知るというところから入っていきたい。選手が何を考えているのか、どういう目標があるのか、そういったことを僕が理解していく作業が最初じゃないかなと思っています」
練習終了後の囲み取材では観察と対話をキャンプのテーマとして掲げた桑田コーチ。ただやはり注目は、これから宮崎キャンプに合流して、そこで投手陣にどういう練習を課し、どういうアドバイスを送っていくのか。“桑田流”の指導とはいったいどんなものなのかという点になるのだろう。
そんな中で桑田コーチの就任で、大きく変化が起きそうなのが、投手陣の練習量と練習内容ではないだろうか。この日の取材でもアマチュアとプロの練習の違いを聞かれて「基本的には同じだと思います」としながらも、こんな考えを語っている。