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「中6日なら15球×9回の135球」桑田真澄コーチの指導で「完投」を期待、2人の20歳“右の本格派”とは
text by
鷲田康Yasushi Washida
photograph bySankei Shinbun
posted2021/02/02 17:04
キャンプ初日にノックも披露した桑田真澄投手チーフコーチ補佐
巨人の“第7世代”やドラフト組への“桑田効果”
ともに高卒入団3年目。巨人の“第7世代”と言われる20歳で、技術的にも、肉体的にも、投手の素養を体に染み込ませて、大きくステップアップする時期にいることは間違いない。その将来を左右する分かれ目に、桑田コーチがやってきた。この出会いがどんな化学変化を生んで、2人の投手を変えていくのか。9回、135球を投げ切る技術、投げ切る体力、そして心構え……心技体で桑田効果による成長への期待は大きいはずである。
もちろん“桑田効果”への期待はこの2人だけでない。
同じく“第7世代”の横川凱投手は、技術面では同じ左腕の杉内俊哉投手コーチの指導がメインになるはずだが、それでも精神面や投手としての考え方、練習方法など得られる助言は少なくないはずである。またドラフト組の平内龍太、山崎伊織、伊藤優輔らのルーキーたち、そして伸び悩む畠や今村信貴、桜井俊貴らを含めて、彼らに“桑田流”がどんな新風を吹き込むのか。今年の巨人キャンプの焦点は、まさにそこに絞られる。
「それぞれ素晴らしいポテンシャルを持っていると思います。でももっともっと力を発揮できると思っていますので、底上げと言いますか、レベルアップしたいということですね」
巨人復帰初日を終えてこう語った桑田コーチ。
目指すはもう一段上のチーム、日本一を目指せるチームである。
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