プレミアリーグの時間BACK NUMBER
低調リバプールに何が起きている? 救世主候補は「ジーコを彷彿とさせるMr.クレバー」こと“あの新顔”
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2021/01/26 11:03
FA杯マンチェスターユナイテッド戦で先発出場したチアゴ・アルカンタラ。悩めるリバプールを救えるか
首位ユナイテッドと6ポイント差となり、2017年の4月以来のホーム無敗神話も崩れたリバプールは、外野でどれだけタイトル防衛の危機が叫ばれようと、努めてポジティブであることが「賢明」だ。
プレミアリーグは、まだ折り返し地点に過ぎない。続く1カ月でトッテナム、シティ、レスター、エバートンとのトップ4候補対決も訪れるが、2月前半にはジョタの戦列復帰も見込まれる。敗れればCL出場権獲得が危うくなる連戦ではなく、勝てばタイトル防衛に現実味が戻る連戦として前向きに捉えるべきだ。
「点を取るため、本来のハードワーク」を
そのうえでバーンリー戦後に指揮官が言っていたように、「点を取るため、チーム本来の姿を取り戻すためのハードワーク」を重ねればよい。
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もちろん、他の上位勢は「チャンス到来」としてリバプールの敗戦を受け止めている。特に第19節を終えて首位と2ポイント差の2位だが、消化試合数が1つ少なく、総合力でユナイテッド以上のシティは、王座奪還を狙っている。
ただし、そのシティこそがシーズン後半戦が残っていると前向きにさせてくれる存在と言える。クロップのリバプールが初めてプレミア優勝に肉薄した一昨季、やはり第19節を黒星で終え、首位にいたリバプールを7ポイント差で追う立場から、最終的にはタイトル防衛を果たしたチームなのだから。