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ベルギー代表・ルカクに「あなたは世界のストライカーの序列で何位ですか?」と聞いてみたら… 

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ティモテ・ピノン

ティモテ・ピノンThymote Pinon

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posted2021/01/24 11:00

ベルギー代表・ルカクに「あなたは世界のストライカーの序列で何位ですか?」と聞いてみたら…<Number Web> photograph by L’Équipe

ベルギー代表のロメル・ルカク

すべては「ピッチ全体をスキャンできるか」

――それではあなたがイニシアチブを執ったカウンターの場面を考えてください。効果的な攻撃を仕掛けるために何が必要でしょうか?

ルカク 情報を得ることだ。多くの選手はスピードアップする際にボールを見ている。でも僕は、周囲の状況を観察するためにボールを足元ではなく少し前に出してドリブルする。ロシアW杯のブラジル戦(準々決勝、2対1の勝利)や日本戦(ラウンド16、3対2の勝利)でもそんな状況があった。

 ブラジル戦で僕はケビン・デブライネにパスを送った。というのもマルセロが後退して、ブラジルの守備バランスが崩れているのが分かったからだ。マルセロは僕らの後を追いかけるだけで何もできなかった。日本戦もボールは持っていなかったが同じだった。僕が走ればトーマス・ムニエにスペースを作れると思ったし、結果的にそれがナセル・シャドリの決勝ゴールにつながった。すべてはピッチ全体をスキャンできるかどうかの能力の問題なんだ。

――そうした地味な仕事は、報われることも少ないのではないですか。人々が注目するのはあなたのプレーそのものであり、屈強なところですが……。

ルカク ときに謙虚になって、チームのためにプレーしなければならないときがある。特にフィニッシュがうまく決まらずに自分の日ではないと感じたときは、焦って結果を求めるのではなくチームのために献身する。見ている人たちも、全員とはいかないにせよ多くはプレーの知的な側面をよく理解していると思う。そこで貢献できるのも僕の大きな喜びだ。

ゴールを決めるのが最大の目的だけど…

――記録には残らないけれどもゴールに間接的に関わるのと、自身のシュートで直接ネットを揺らすのとでは、どちらの喜びがより大きいですか?

ルカク 僕はストライカーだ! ゴールを決めるのが最大の目的で(と何度もテーブルを叩く)、その喜びに代わるものなど何もない。でも繰り返すけど見ている人たちが、僕が考えながらプレーして、チームメイトたちと常にシンクロしようとしてることを理解してくれたらとても嬉しい。僕がどんなタイプかを理解してくれているチームメイトには感謝の気持ちしかないね。

――そうした理解が得られないかもしれないと疑ったことはなかったですか?

ルカク それは……(言葉を探しながら)、自分が進むべき道はそこだと僕は納得した。(16歳でプロ契約した)僕は早熟だったけど、しかるべきときにポジティブなものを得ることができた。だから他人の助力を得るために力を注ぐことなく、自分の仕事に集中する術を学べた。なるべく早く良きチームメイトになることが目的で、それは周囲もよくわかっている。僕が加われば、チームのために献身することを。

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