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「これ、かっこよくない?」20歳イチローがハワイの夜間練習で見せた“衝撃の振り子打法” 

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石田雄太

石田雄太Yuta Ishida

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photograph byJIJI PRESS

posted2021/01/11 11:00

「これ、かっこよくない?」20歳イチローがハワイの夜間練習で見せた“衝撃の振り子打法”<Number Web> photograph by JIJI PRESS

振り子打法で打席に臨むオリックス時代のイチロー

「部屋で一緒にテレビを見ていると、いきなりベッドの上で腹筋を始めるんです。でも、20回でやめちゃう。だから冗談で『20回しかせえへんのやったら、すんなや』って言ったんです。そしたら真剣な顔で、『違う、20回という数が大事なんだ』って返されたことがありました。一気に100回じゃなくて、20回を何度も繰り返すことに意味があるんだと……あの真剣なイチローの顔、ものすごく印象に残ってますね」

 練習量だけではなく、質も問う。しかも前へ進むための変化を恐れない。林が続ける。

「ウインター・リーグの開幕直前、イチローと夜間練習をしていたんです。そうしたらイチローが鏡を見ながらバットを振って、『これ、かっこよくない?』と訊いてきた。それが振り子打法でした。あの夜が振り子のスタートだったんです。『ええんちゃう?』と言ったらイチロー、『じゃあ、試してみるわ』って……その直後の開幕戦でいきなり5打数5安打だったかな。もともと打てたのに、思い切ってフォームを変えるんですから、たいしたもんですよ」

 振り子に出会って、ハワイのウインター・リーグで打率.311を記録、鈴木は日本人で唯一、ベストナインに選ばれた。しかも、ハワイでの鈴木にはもう一つ、大切な出会いがあった。

<続きを読む>「どこの鈴木やねん」から始まって…こうして20歳の鈴木一朗は“イチロー”になった《誕生秘話》

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