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白血病に打ち勝った池江璃花子「大丈夫、いつか終わる」 桃田賢斗「もう辞めます」からの逆襲【絶望から復活の名言】 

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posted2020/12/30 11:05

白血病に打ち勝った池江璃花子「大丈夫、いつか終わる」 桃田賢斗「もう辞めます」からの逆襲【絶望から復活の名言】<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

実戦の場に戻ってきた池江璃花子。2021年、彼女の泳ぎから目が離せない

<名言2>
期待されている中でも失敗しないでやるのも当然だと思っています。
(内村航平/NumberWeb 2020年9月27日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/845195

◇解説◇
 日本だけでなく世界の体操界からリスペクトを集める内村が「鉄棒」に専念したことで、再び輝きを放っている。2020年12月13日に行われた全日本選手権決勝ではH何度のブレットシュナイダーに加えてカッシーナ、コールマンも次々と成功させ、15.700点という破格の高得点をマーク。3年ぶり5度目の優勝を決めた。

 鉄棒に絞って東京五輪を目指す。“スペシャリスト化”によって、内村に与えられるスケジュールは長年しみ込んだ「6種目・2時間」から「1種目・1分」となった。「1種目だけに向かう気持ちがまだ分かっていなかったのと、1年ぶりの試合であることを冷静に考えると、よく分からない空間に放り込まれたような感覚があった」とは9月の全日本シニア選手権でのコメントだ。

 それでも「今までもずっと進化し続けてきたと思うので、やるのが当然だし……」との前置きとともに、2大会連続で男子個人総合金メダリストとなったプライドをちらりと見せた。大舞台で勝ち続けてきた内村だからこその言葉だ。

 なお内村は11月、有観客で開催された大会でPCR検査による「偽陽性」で2日半の隔離を強いられ、大会後の「東京五輪を『出来ない』ではなく、『どうやったら出来るか』と考えを変えてほしい」とのコメントが議論の的となった。今もなお続く新型コロナウイルス禍によって、1年延期となった東京五輪開催は未だに不透明な状況である。それでも――2021年1月3日に32歳となる体操界のキング・内村航平は着々と準備を続けている。

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