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白血病に打ち勝った池江璃花子「大丈夫、いつか終わる」 桃田賢斗「もう辞めます」からの逆襲【絶望から復活の名言】 

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posted2020/12/30 11:05

白血病に打ち勝った池江璃花子「大丈夫、いつか終わる」 桃田賢斗「もう辞めます」からの逆襲【絶望から復活の名言】<Number Web> photograph by REUTERS/AFLO

実戦の場に戻ってきた池江璃花子。2021年、彼女の泳ぎから目が離せない

<名言3>
もう辞めます。僕は持っていない。ここまでの選手です。
(桃田賢斗/NumberWeb 2020年5月8日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/843435

◇解説◇
 2014年、当時まだ有望株だった頃の桃田の、敗戦後の弁である。

「持っていない」――2020年の桃田はまたもその境遇に陥るのか。1月のマレーシアで起きた交通事故は、まだ新型コロナウイルス禍が広まる前、“五輪開幕ムード”の日本に大きな衝撃を与えた。

 運転手が死亡するほどの事故の中で、桃田は当初命に別条はないと早期トレーニング再開したものの、シャトルが見えづらいとの本人の訴えによって再検査すると、眼窩底骨折が判明。手術をせざるを得ない状況になった。

 桃田は2016年リオ五輪前に、違法賭博問題という自らの過失とはいえ、五輪出場がかなわなかった過去がある。自国開催の五輪を直前にして、2019年には国際主要大会で11勝を挙げるなど圧倒的な強さを誇った日本のエースにとって再びの不運だった。

 しかし東京五輪は新型コロナウイルスの影響で延期、結果的に“回復の猶予”を与えられた桃田は、12月の全日本総合選手権で実戦の舞台に戻ってきた。結果は優勝。変幻自在のショットで、完全復活を大きくアピールした。

 ちなみに冒頭の言葉を口にした若き桃田に対して、チーム関係者はこうキツく叱ったという。

「超一流になれば負けないかも知れないけれど、一流なら負けることもあるだろう。でも一流は負けた後に同じ失敗はしない。もう一度巻き返す力があるんだ。二流、三流はそこまでだが、お前は一流だ。負けを何かに変えろ」

 負けや失敗は誰もが経験すること。それを乗り越え続けた桃田に2021年、勝利の女神は微笑むだろうか。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。

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