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【激写】乾貴士&武藤嘉紀vsラモスの“ハンド疑惑” 巧すぎベンゼマ&モドリッチ…エイバルvsマドリーを見る
text by
中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2020/12/22 18:25
モドリッチとマッチアップする武藤嘉紀。レアル・マドリーとの勝負に乾貴士とともに挑んだ
(6~10)武藤と乾、ベンゼマの持ち味
それでも乾や武藤にも見せ場はありました。まず乾はセルヒオ・ラモスのパスミスを見逃さずシュートチャンスを迎えました。決めきれず天を仰いだものの、集中力を保ってプレーしていました。
一方、マドリーで高い能力を見せつけたのはベンゼマでした。先制点のシーン、VARで得点が取り消されたシュートシーンでのトラップだけでなく、前線の起点となるべく、クサビのパスをしっかり収めたり、ワンタッチでパスしたり、基礎技術の高さも素晴らしいです。最前線からチームに安定をもたらしていた印象です。
エイバルの前線に入った武藤も、何とか局面を打開しようとモドリッチを個人技でかわして、シュートまで持ち込むシーンがあったり、チームを鼓舞する場面もたびたび見られました。後半に入ると、サイドからのクロスに対して飛び込んでヘディングシュートを放つなど、積極的にチャンスに絡む場面が多かったです。
ちなみにペナルティーエリア内でのセルヒオ・ラモスとの競り合いでは、武藤のヘッドでの折り返しが、ラモスの腕に当たったような……少なくともVARがあっても良かったように見えたのですが……。