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フロンターレJ1独走Vと“攻める常勝軍団”化 中村憲剛ら選手に「火がついた」鬼木監督の言葉とは 

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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posted2020/12/01 11:02

フロンターレJ1独走Vと“攻める常勝軍団”化 中村憲剛ら選手に「火がついた」鬼木監督の言葉とは<Number Web> photograph by Getty Images

4年連続でのタイトル獲得。黄金時代の川崎フロンターレは、常勝チームへと着々と近づいている

 あれは、自粛期間明けの全体練習再開初日となった6月2日のこと。

 室内でのミーティングを避けるため、チームミーティングはピッチで行われていた。再開に向けた第一声で、指揮官は自らの思いを選手たちにこう伝えた。

「こういうときだからこそ、というのはおかしいかもしれないけど、やっぱり優勝しよう。今、世界でもすごいことが起きている。多分、教科書に載るぐらいのことが起きている。そういう時にフロンターレが優勝して、みんなを勇気付けた。そうやって言えるようなサッカーをしていこう」

憲剛も「火がついたところがある」と

 優勝後の中村憲剛は、この鬼木監督の言葉で「火がついたところがある」と述べている。史上最高の勝ち点を積み重ねることになるチームが、高い志を持ってシーズンを走り抜く覚悟を強めた最初の瞬間だったと言えるかもしれない。

 今季、最初に首位に立ったのは、第4節のことだ。

 そこから一度もその座を明け渡すことなく突き進んだわけだが、2位との直接対決や上位対決という勝負所は、シーズン中に何度も迎えている。しかし、独走に「待った」をかけてくる相手との大一番で、ことごとくライバルを撃破した。気づけば、2位以下との差は、大きく広がるばかりだった。

 そこにあったのは、チームとしてのメンタリティーの成長である。

 例えば今季最初の天王山となった第8節のガンバ大阪戦(1-0)。敵地で2位の相手に勝ち切ったことで、川崎が頭一つ抜け出すきっかけになった直接対決だ。その試合後、今後の選手たちに求めていくメンタリティーの変化を、指揮官はこんな風に語っている。

【次ページ】 首位の重圧が日常化した中で勝つ優勝

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