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【ジャパンカップ】現役最強・アーモンドアイか? コントレイルは“超回復”した? 斤量有利な3歳女王は…
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2020/11/28 17:02
菊花賞を制して無敗三冠馬となったコントレイル。ジャパンカップでぶつかる3強のレースに注目が集まる
アーモンドアイが大記録で有終の美を飾るか
牝牡の無敗の三冠馬につづき、アーモンドアイ(牝5歳、父ロードカナロア、美浦・国枝栄厩舎)が11月12日にジャパンカップ参戦を発表すると、ファンの興奮は一気に沸点に達した。
前走の天皇賞・秋で芝GI8勝目を挙げてから中3週だが、春にヴィクトリアマイルから中2週で安田記念2着に終わったときとは、状況がずいぶん異なる。春は、今回より1週間隔が詰まっていただけではなく、ドバイに遠征したものの、コロナ禍のため現地に着いてからレースが中止となり、空振りで帰国してからの2戦だったので、かなり厳しいローテーションだった。
ラストランとなるここを勝てば、芝GI最多勝記録を「9」に伸ばすことに加え、キタサンブラックが保持する最多獲得賞金記録も更新する。
また、GI騎乗機会3連勝中のルメールにとっては、今年のGI8勝目となり、自身が18年に記録した最多記録に並ぶことになる。
三強のどれが勝っても、また競馬史が書き替えられる。
◎コントレイル
○デアリングタクト
▲アーモンドアイ
コントレイルの最もいいところとして、ノースヒルズ前田代表と矢作調教師が口を揃える「オンとオフの切り替え」は、心身の疲労からの回復力につながる。激戦となった菊花賞が、矢作調教師の言うように「鍛練」となり、そこから「超回復」していれば、さらにスケールアップした走りを見せてくれるはずだ。
そう信じて、世紀の一戦を見届けたい。