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【ジャパンカップ】現役最強・アーモンドアイか? コントレイルは“超回復”した? 斤量有利な3歳女王は…
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byKyodo News
posted2020/11/28 17:02
菊花賞を制して無敗三冠馬となったコントレイル。ジャパンカップでぶつかる3強のレースに注目が集まる
ルメールは最大のライバル、コントレイルを消耗させた
デアリングタクト陣営がジャパンカップ参戦を発表したのは10月28日。その翌週、11月5日に参戦を表明したのが、史上初のクラシック三冠父仔無敗制覇を達成したコントレイル(牡3歳、父ディープインパクト、栗東・矢作芳人厩舎)だった。
1番人気に支持されるのはこの馬ではないか。条件が同じならこの馬が一番強いだろうが、三冠目の菊花賞が厳しいレースとなったことが、どうしても気になる。道中ずっと他馬に密着マークされて折り合いを欠き、最後まで競り合い、底力で難敵を振り払った。その2着馬に乗っていたのがアーモンドアイの主戦のクリストフ・ルメールというのが何とも皮肉だ。あの時点ではアーモンドアイとコントレイルがジャパンカップで激突するかどうかわかっていなかったのだが、結果として、ルメールは、最大のライバルを消耗させるレースをしたわけだ。
が、コントレイル陣営も、使うからには中途半端な状態では出してこない。1週前追い切りでは併せ馬で初めて遅れて心配されたが、レース週の追い切りでは福永祐一を背に素晴らしい動きを披露した。
「無敗の三冠馬同士の対決で、競馬界が盛り上がってほしい」と、ノースヒルズの前田幸治代表と矢作調教師は話している。
ナリタブライアンを超え国内最速GI5勝も
史上初の無敗の三冠馬シンボリルドルフは、古馬との初対決となった3歳時のジャパンカップで3着となり、初の敗戦を喫したが、当時は菊花賞からジャパンカップは中1週という厳しいローテーションだった。
2歳時にホープフルステークスを制しているコントレイルがここを勝てばGI5勝目となる。そうなると、3歳時の有馬記念でGI5勝目を挙げた1994年のナリタブライアンを超える、国内最速GI5勝という記録を打ち立てることになる。また、前述したように、無敗でのジャパンカップ制覇となれば史上初だ。
父が06年に勝ったときと同じ6番を引いた。ダービーも父と同じ3枠5番から圧勝している。今回の6番枠は、内すぎもせず、外すぎもしない好枠だ。隣の5番枠に入るデアリングタクト、2番枠のアーモンドアイの出方を見ながらレースをすることができる。