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【ジャパンカップ】現役最強・アーモンドアイか? コントレイルは“超回復”した? 斤量有利な3歳女王は…

posted2020/11/28 17:02

 
【ジャパンカップ】現役最強・アーモンドアイか? コントレイルは“超回復”した? 斤量有利な3歳女王は…<Number Web> photograph by Kyodo News

菊花賞を制して無敗三冠馬となったコントレイル。ジャパンカップでぶつかる3強のレースに注目が集まる

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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 歴史的一戦を制するのは、芝GI8勝の最多勝記録を樹立した現役最強馬か。史上初めて無敗で牝馬三冠を制した若き女王か。それとも、史上3頭目の無敗のクラシック三冠馬となった優駿か。

 今週末の第40回ジャパンカップ(11月29日、東京芝2400m、3歳以上GI)は、史上初めて3頭の三冠馬が激突する大一番となる。

史上初の無敗三冠牝馬が「現役最強馬」になるか

 三強のうち、もっとも早くここへの参戦を表明したのはデアリングタクト(牝3歳、父エピファネイア、栗東・杉山晴紀厩舎)だった。

 横綱相撲で押し切った秋華賞から中5週というローテーションは、一度心身を楽にさせてからまたつくり直すのに十分な時間だ。そのあたり、激戦からの中4週となるコントレイル、中3週のアーモンドアイに対して大きなアドバンテージを有していると言える。

 桜花賞からオークスまでの間隔も中5週で、地元の関西でのレースから東京芝2400mに向かうというところまで同じだ。

 杉山調教師が話しているように、三冠で最も強さを感じさせたのがオークスだった。1、2コーナーで他馬に寄られて位置取りが悪くなり、直線でもスムーズに進路が確保できずに手間取りながら、メンバー最速のラスト3ハロン33秒1の末脚で差し切った。

 今回は他の二強より2kg軽い53kgの斤量で出走できることも大きい。末脚の切れがさらに増すことは間違いない。

 もし勝てば、40回目を迎えるレース史上初めての無敗での制覇となり、デビュー6戦目での勝利は、1998年エルコンドルパサー、2018年アーモンドアイの7戦を更新する最少キャリア優勝記録となる。

 そうなれば、「現役最強馬」の冠は、この馬がアーモンドアイから引き継ぐことになる。

【次ページ】 ルメールは最大のライバル、コントレイルを消耗させた

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