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【追悼マラドーナ】ヤンチャな天才語録「メッシがオレの後継者? 重荷を背負わせるな!」 神の手ゴール秘話
posted2020/11/26 07:01
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Kazuhito Yamada
<名言1>
あれはイングランド人の懐から、財布を盗み取ったような気分だったね。
(ディエゴ・マラドーナ/Number653号 2006年5月18日発売)
1986年のW杯メキシコ大会では、いまでも語り草となっている伝説的なゴールが生まれた。
マラドーナによる“神の手”ゴールである。イングランドの守護神シルトンと空中で競り合いながら、マラドーナは瞬時に左手を突き出し、ボールはシルトンの頭上を越えてイングランドのゴールネットを揺らしたのである。そのときの様子をマラドーナは、こんな言葉で回想している。
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このゴールについて、対戦相手だったイングランド代表のエースストライカー、ガリー・リネカーがNumberWebの取材に答えてくれている。
「ボビー・ロブソン(当時代表監督)は、とにかく納得がいかない様子で、テリー・ブッチャー(CB)も激怒していたし、ピーター・シルトン(GK)も怒っていたな。目の前であんな形でネットを揺らされて、おちょくられた気持ちがあったのかもしれない」
このように怒り心頭だった選手がいたことを明かすとともに、以下のようにマラドーナの天才性を称えている。
「私生活でのトラブルや、時にはピッチ上でも物議を醸す行動があったことは周知の事実で、天才だからこそ完璧ではあり得ない人間の典型だと言えるのだろうけど、選手としての『ディエゴ・マラドーナ』には畏敬の念を抱かない方が不思議。それほど、いわゆるワールドクラスの中でもズバ抜けた存在だった」