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【追悼マラドーナ】ヤンチャな天才語録「メッシがオレの後継者? 重荷を背負わせるな!」 神の手ゴール秘話
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byKazuhito Yamada
posted2020/11/26 07:01
1987年来日時のマラドーナ。ヤンチャな言動と愛くるしい笑顔、そして極上の左足を持つ、まさにサッカーの天才だった
<名言2>
オレの後継者だって? メッシにそんな重荷を背負わせるんじゃないよ!
(ディエゴ・マラドーナ/Number717号 2005年11月27日配信)
メッシが18歳のときにはじめてアルゼンチン代表に選ばれると、メディアは彼をこぞって「メッシドーナ」と呼び、英雄マラドーナの再来とはやし立てた。この重圧に対して、マラドーナは“ご意見番”として自分と比較するべきではないと強くメッセージを発信した。
マラドーナが発言したのは2006年のドイツW杯を迎える前のタイミングである。バルセロナはフランク・ライカールト体制でエースはロナウジーニョら。10代のメッシは背番号30、19を身につける“期待の若手”枠だった。それでもドイツW杯ではアルゼンチン代表として最年少出場とアシスト、そしてゴールを記録するなど活躍を見せた。その後の活躍は説明不要だろう。
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今ではアルゼンチン、いや世界中でマラドーナに肩を並べる英雄であるメッシ。その彼も英雄マラドーナの死を知ると、自身のインスタグラムでマラドーナとのツーショット写真を載せて「すべてのアルゼンチン人、サッカーにとってとても悲しい日だよ。ディエゴは僕らのところからいなくなったけど、でもディエゴは永遠なんだ」と追悼のメッセージを送っている。