海外サッカーPRESSBACK NUMBER
【韓国代表】コロナ陽性者続出で悲痛ムードも なぜ日本と同じく欧州遠征を2戦できたのか
text by
吉崎エイジーニョ“Eijinho”Yoshizaki
photograph byGetty Images
posted2020/11/26 17:00
日本と同じくメキシコには敗戦したものの、ソン・フンミンが招集されるなど韓国代表はコロナ禍における代表強化への一歩を歩みだした
「日本がやってるのに、韓国はなぜ?」
「10月は隣国の日本もオランダに遠征しています。この時も『日本がやっているのに、韓国はなぜやらないの? ソン・フンミンの代表での姿が見たい!』といった声があがりました。韓国は世界各国のなかでも、最も国際試合をやってこなかった、という部類に入ります。今回、感染は起きてしまいましたが決して『無理をした』というものではない。これがKFAの立場です」
忘れてはならない。
韓国はこの状況にあって、メキシコに3分(67分から70分)で3ゴールを奪われて敗れた。森保ジャパンが11月18日に5分間(63分から68分)で2ゴールを奪われたように。
ADVERTISEMENT
ただし、彼らは2ゴールは決めている。21分のファン・ウィジョ、87分のクォン・ギョンウォン(尚武)によるものだ。
フル代表と五輪代表を明確に分け、ソン・フンミンという絶対的エースを据えた後に周囲の選手を固めていくという強化方法が、日本よりもよい結果を収めているのだ。この点、はっきりと日本への叱咤の材料とすべきだ。「ああ、あちらは大変だったんだね」という話には決してとどまらない。