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満身創痍リバプール、DF壊滅&主将離脱でも補強しない? “博学の23歳CB”や南野拓実もチャンスか
 

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三重野翔大

三重野翔大Shodai Mieno

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posted2020/11/22 17:00

満身創痍リバプール、DF壊滅&主将離脱でも補強しない? “博学の23歳CB”や南野拓実もチャンスか<Number Web> photograph by Getty Images

ファンダイク(中央)に続きジョー・ゴメス(左)、アーノルドが負傷離脱。リバプールにとって大きな痛手だが、クロップ監督はどう乗り切るか

 11月22日に首位レスター戦を控えるリバプールだが、チームの要ともいえる両サイドバックには不安が残る。アレクサンダー・アーノルドはふくらはぎの負傷で復帰が12月になる見込み。ロバートソンはハムストリングを負傷したと報じられたにもかかわらず、報道後の18日イスラエル戦にフル出場した。間違いなく疲労はピークに達している。

右はネコ・ウィリアムズ、左はミルナーか

ここにも”プランB”が必要だ。右がネコ・ウィリアムズ、左がジェイムズ・ミルナーというのが順当ではないだろうか。

 ネコは昨季終盤戦で多くの出場機会を与えられており、リーグ戦で6試合に出場した。確かにまだ守備面での粗削り感は否めないが、成長途上にある19歳がアレクサンダー・アーノルドの穴埋め役には適任だろう。

 ウェールズ代表としてフル出場した15日のアイルランド戦では傑出したパフォーマンスを見せ、地元紙『ウェールズ・オンライン』ではMOMに選出されている。その試合で打撲を負ったようだが、幸いにも軽症だったようだ。

 もし彼が期待以上のパフォーマンスを継続できれば、右サイドバックの競争力は高まり、クロップにとってもターンオーバーという点で助けになるはずだ。

 左は34歳の鉄人に任せるほかないだろう。彼は中盤での起用が一番の望みであるようだが、あいにく今は左サイドバックのほうが危機的状況だ。

 新加入のツィミカスはまだクロップの信頼を得られていない。加入直後に新型コロナウイルス感染、その後大腿部の負傷で離脱していたこともあり、先発出場はリンカーン戦の1試合のみ。何よりまだアンフィールドでプレーしていない。”このための補強”だったとはいえ、彼をいきなり大一番で使うだろうか。

 昨季もロバートソンの代役として左サイドバック起用のあったミルナーは7月、『スカイ・スポーツ』のインタビューで「監督が必要としていたことだった。誰にでも自分の好みのポジションはあるだろうが、チームにとって必要なことをするんだよ」とサイドバック起用を受け入れる姿勢を示したが、今季もさっそくお鉢が回ってくるのは時間の問題だ。

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