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専門医が警鐘…“膝の大ケガとスパイク”の関連性とは バルサ新星17歳ファティも全治3カ月

posted2020/11/16 17:02

 
専門医が警鐘…“膝の大ケガとスパイク”の関連性とは バルサ新星17歳ファティも全治3カ月<Number Web> photograph by Getty Images

バルサで好調だったアンス・ファティが長期戦線離脱。膝の負傷にはコンディションなど様々な要因があるといわれるが……

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横井伸幸

横井伸幸Nobuyuki Yokoi

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 11月7日に行われたベティス戦で、バルセロナのアンス・ファティが左膝の内側半月板損傷という重傷を負った。現在18歳のアタッカーは今季初戦から波に乗り、リーガとCLを合わせた10試合で5得点4アシストしていたのに、好事魔多しである。

 長期欠場を避けたい彼は当初保存的治療を考えていたようだった。しかし世界的な膝の専門医ラモン・クガッに相談し、関節鏡を用いて断裂部を縫合する手術を受けることに。11月9日に手術を受けた彼の傷が完全に癒えるまで3カ月はかかるようなので、ピッチに戻るのはそれ以降となる。

スペインの医療保険会社が挙げた“6ケース”

 サッカーは膝を負傷することが非常に多いスポーツだ。

 年齢や性別は関係なく、アマチュアもプロも膝を痛める。怪我の種類は様々だけれど、スペインの医療保険会社サニータスは、特に多いケースとして次の6つを挙げている。

 靱帯損傷(捻挫)――主に保存的治療が行われ、比較的早く治るが程度によっては手術を要する。

 半月板断裂――重症の場合は関節鏡を使った手術を行い、損傷部を切除した場合は全治1カ月以上。縫合した場合は3カ月以上を要する。

 前十字靱帯断裂――手術が必須で、完治まで6カ月程要する。

 膝蓋腱断裂――手術を要し、完治するまで約6カ月後かかる。

 軟骨損傷――関節の内側に剥がれた軟骨が炎症を起こすと、その遊離体を取り除く手術が必要となり、全治6カ月以上。

 アンハッピー・トライアド――半月板、十字靭帯、側副靭帯の同時損傷(トライアドは三つ組を意味する英語)。引退を強いられることもある重傷。今年カディスのルイスミ・ケサダがこの怪我に見舞われ、来年1月以降の復帰を目指して現在もリハビリを続けている。

【次ページ】 正しいスパイク選びは大事なのだ

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