欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
1383億円を10年でドブに捨てたマンU 器の小さいスールシャール&電話に出ない強化担当への疑問符
posted2020/11/12 06:00
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph by
Getty Images
失敗例は枚挙に暇がない──。
この10年で、マンチェスター・ユナイテッドは10億ポンド(約1383億円)もの大金をドブに捨てた。
バスティアン・シュバインシュタイガー、アレクシス・サンチェス、モルガン・シュネイデルラン、マルコス・ロホ、ヘンリク・ムヒタリアン、ラダメル・ファルカオ、メンフィス・デパイ、アンヘル・ディマリア……。
彼らは揃いも揃って期待を裏切った。香川真司もドルトムント在籍時ほどには輝けず、ロメル・ルカクも、7500万ポンド(約103億円)の移籍金が泣く低調なパフォーマンスに終始した。
強化担当の怠けぶりをSNSで嘆くエブラ
「サー・アレックス・ファーガソンの人脈をすべて切った」
「強化担当がフットボールの世界でまったく信用されていない」
「なぜ有能なディレクターを雇わないのだろうか」
補強がことごとく失敗に終わった理由は幾つかあるが、いずれもあまりに寒く、そして恥ずかしい。2000年代中期に粘り強いマークと効果的な攻撃参加で一世を風靡したOBのパトリス・エブラも、SNSを通じ古巣の窮状を憂えていた。
「ユナイテッドの強化担当は、携帯電話のスイッチを切っていたり、留守番電話に折り返さなかったり、自分の仕事をまっとうしていない」