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久保建英に「え、これホント小学生?」から約5年 永里優季、“男性とサッカーできる”心身の秘訣
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byGetty Images
posted2020/11/05 11:02
アメリカ生活や日々のトレーニングなどでたくましさを増した永里優季。男子チーム加入も自然なことだった
求められるのであれば、どんな場所でも
――こうしたメンタリティを備えた今だからこそ、代表チームに貢献できる、若い子たちを支えられるという気持ちはないですか?
「どうなんでしょうね。代表うんぬんではなく、女子サッカーの役に立てたらいいなっていう思いはもちろんあります。それが若い選手なのか、もっと下の世代なのかっていうところも考えていますし、本当に必要としてくれているところに行って、貢献できたらいいなって。こうして言語化できることも増えてきたので、求められるのであれば、どんな場所でも行って、役に立ちたいという思いはありますね」
――来年プロ化するWEリーグから求められるなら、貢献する可能性も?
「なきにしもあらずだと思います」
――プレイヤーとしてはもちろん、プロモーション面、ブランディング面で永里さんの力が必要となる場面はたくさんあると思います。
「日本の女子サッカーは、もっとブランディングに力を入れるべきだというのはいつも思っていて。アメリカと比べると、プロモーションを含めて差はかなりあると感じます。私の場合、アメリカに行ったことで、自分の良さを自然なままプロモーションしてくれるクラブに出会えたし、リーグにも出会えた。そういうのが自分の価値をさらに高めてくれていると感じていて。それと同じように、私を必要としてくれて、双方の価値観が合致して、相乗効果が期待できるなら、力になれるかもしれませんね」
(前編、中編をご覧になりたい方はそれぞれ関連記事『永里優季インタビュー 男子サッカーの中でも感じる強み、価値観が変貌した米国生活とは』、『永里優季「お兄ちゃんが“代表の頃、まるで別人だった”と」 なでしこ辞退後に言われたこと』よりご覧ください)