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ドラフト会見密着! 広島ドラ5・行木俊&巨人育成・戸田懐生は安堵、指名漏れ3人は…独立L徳島の悲喜

posted2020/10/28 11:00

 
ドラフト会見密着! 広島ドラ5・行木俊&巨人育成・戸田懐生は安堵、指名漏れ3人は…独立L徳島の悲喜<Number Web> photograph by Kou Hiroo

見事NPB球団の選手となった行木俊(左)と戸田懐生。ドラフトは悲喜こもごもである

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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 2週間ほど前に、四国アイランドリーグplus、徳島インディゴソックスの戸田懐生、行木(なみき)俊という2人の投手を取材し、ドラフトに臨む意気込みを聞いて当コラムに執筆した。その誼から、26日のドラフトは徳島で指名の発表を見ることにした。

 徳島インディゴソックスは、独立リーグ最強の評判がある。南啓介社長が自ら出向いて好選手を獲得し、彼らを優秀な監督の手で育成するからだ。

 プロ野球のドラフトで指名されるまでにはステップがある。

 独立リーグの場合、事前に「調査書」という書類がNPB各球団から独立リーグ球団宛に送られてくる。選手の身元や家庭環境などを確認する書類だ。この書類が送られてきたということは「指名される可能性がある」ということになる。

「今年は5人に来ました」

 南社長は言った。もっとも調査書は、ドラフト指名を約束するものではない。調査書が来ても、指名されない選手はたくさんいる。よく似たタイプの選手が上の順位で獲得できた場合など、指名が見送られることがあるのだ。

いつもは一般ファンを集めるのだが

 徳島インディゴソックスのドラフト指名会見は、例年、徳島市郊外の大型ショッピングセンターの研修室で行われる。壁際に研修用のレジが置かれている会場に選手、球団関係者、スポンサー、そしてメディアが集まるのだ。昨年まで一般のファンも集めてドラフト会議のパブリックビューイングが行われていたが、今年は新型コロナの影響で中止になっている。

 吉田篤志監督、南社長が先に会場に入りし、続いて5人のドラフト指名候補が入ってくる。監督も、社長も、選手たちも日焼けで真っ黒だ。徳島は10月23日に6回目のリーグ優勝を果たしている。激戦を戦ってきた迫力のようなものが漂っている。

【次ページ】 アクリル板で仕切られた席に座って

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