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バレー界のイニエスタ? 世界的名手クビアクが語ったVリーグの魅力と日本育成へのアドバイス 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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posted2020/10/27 17:01

バレー界のイニエスタ? 世界的名手クビアクが語ったVリーグの魅力と日本育成へのアドバイス<Number Web> photograph by Yuko Tanaka

今季でVリーグ5シーズン目となったクビアク。世界的プレーヤーが日本でプレーする意味は大きい

今季は“友達”クレクも日本でプレー

 今夏開催予定だった東京五輪は来年に延期になった。夏が過ぎ、秋を迎えた今、再び欧州各国で新型コロナウイルスの感染者数は増加の一途を辿っている。クビアクはこの現状に「先のことを考えると、あまり前向きになれない」と肩を落とすが、無事に開幕を迎えた日本のVリーグでは、今季から同じポーランド代表のバルトシュ・クレクもウルフドッグス名古屋でプレーする。「彼は大切な友達」と繰り返す表情は柔らかく、時折笑みも浮かべる余裕があった。

「彼自身も日本でプレーすることを望んでいたし、同じシーズンに2人もポーランド代表の選手が日本でプレーできるということは、世界からポーランド代表が認められているという証でもあり、誇りに思います。ただし、クレクが友達でも試合中はライバルだから、絶対に負けないけどね」

「東京五輪での金メダルはゴール」

 もしも来夏の五輪が延期ではなく中止になれば「年齢的に次はない」。クビアクはそう言う。バレーボールが国技でもあるポーランドで国民の期待を一身に背負う代表の主将にとって、東京五輪で金メダルを獲る意義は日本でプレーを続ける上でも大きなモチベーションとなっている。

「オリンピックで金メダルを獲るのはゴールであり、目標。これまでずっと、いろいろな結果を残して、たくさんのメダル、トロフィーを持っていますが、もしもオリンピックで金メダルを獲るためにそのすべてのメダル、トロフィーを渡さなければならないと言われたら、私は迷わず、一瞬ですべて差し出します。オリンピックの金メダルは、私にとってそれだけ大きなものです」

【次ページ】 クビアクが変えた日本人選手の意識

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