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バレー界のイニエスタ? 世界的名手クビアクが語ったVリーグの魅力と日本育成へのアドバイス
posted2020/10/27 17:01
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
Yuko Tanaka
10月17日、コロナ禍を経て無事に開幕を迎えたVリーグ。この日本で5回目の開幕をコートで迎えた外国人選手がいる。
ミハウ・クビアク。紛れもない、バレー界が誇る世界のスーパースターだ。
現在、パナソニックパンサーズでプレーするポーランド人は、192cmとバレー界で見れば上背こそ高くはない。だが、インドアのみならず、ビーチバレーで培ってきた世界トップレベルの高い技術を持つ。ポーランド代表でも2014年、18年と世界選手権を連覇を経験し、さらにヨーロッパ選手権やネーションズリーグ、ワールドカップなど、多くの国際大会で数えきれないほどのタイトルを手にしてきた実力者だ。
ポーランド代表のフィタル・ヘイネン監督には「リーダーとして必要な要素をすべて備えた選手、それがクビアクだ」と言わしめるほどのリーダーシップで、32歳となったいまもキャプテンを任されている。
イニエスタもすごいけど……
そんな偉大な選手が5年間も日本にいる。しかも2017/18、2018/19シーズンとパナソニックを連覇に導き、VリーグのMVPを獲得。しかし、国内の知名度は他競技に比べると限りなく低い。サッカーで言うところのアンドレス・イニエスタがヴィッセル神戸へ入団した時のような熱狂は起こらず、多くのバレーボール選手や関係者から、以下のような言葉を何度も聞いた。
「イニエスタもすごいけど、日本のVリーグにはクビアクがいる。それも、相当すごいことですよね」