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【引退】高橋朋己を忘れるわけがない…太く、短い8年間 西武の低迷期を支えたあの働き
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph bySeibu Lions
posted2020/10/22 11:00
20日に引退会見を行った高橋朋己。プロ通算160試合で6勝5敗52セーブ、防御率は2.74。「太く、短く」プロ野球人生を全うした
クローザー育成の重要性
2018年と2019年、ライオンズはリーグ連覇を果たし、再び強いライオンズを取り戻しつつある。胴上げの中にたとえ姿はなかったとしても、優勝にたどり着けたのは高橋が踏み固めてくれた道を進んだからだ。
豊田清の移籍以降、クローザーというポジションを外国籍選手や先発からの転向組に頼っていたライオンズにあって、高橋の活躍は、クローザーを育て、その立場を確立することの重要性に改めて気づくきっかけになったのではないかと思う。
高橋の最後の登板は10月30日のイースタンリーグ・巨人戦になる予定だ。試合は無観客で行われるが、その雄姿も、ファンの記憶に刻まれるはずだ。