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長谷部誠はブンデス最年長、コロナ禍でも「ハーゼうさぎ」となってイキイキ
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2020/10/12 11:02
30代後半となっても相変わらずハツラツとしたプレーを見せる長谷部誠。日本代表引退後も好調だ
敬愛の意味を込めて「ハーゼ」と
フランクフルトのサポーターは彼のことを敬愛の意味を込めて「ハーゼ」と呼びますが、これはドイツ語で「ウサギ」という意味。ピッチ上の長谷部は依然として俊敏、戦況把握能力が高く、最近は相手の逆を取る読みが冴え渡っています。
ホッフェンハイム戦では、向かってくる相手にくるりと反転することで尻もちを付かせ、スタンドのサポーターから「イェーイ!」といった大歓声も上がったほど。全盛期はまさに今で、ヨーロッパ最前線の舞台で彼の珠玉のプレーを観られる時間はまだまだ続きそうです。
2020-21シーズンのドイツ・ブンデスリーガは未だコロナ禍の最中。最近ドイツ国内もウイルス感染者数が増加の一途を辿り、僕の住むフランクフルトもレストランの営業時間短縮など、再び新たな制限措置が発令されたりもしています。
しかし、それでも現地は熱く激しいサッカーシーズンの到来に沸き立ち、明るい未来に望みを繋いでいます。