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長谷部誠はブンデス最年長、コロナ禍でも「ハーゼうさぎ」となってイキイキ
posted2020/10/12 11:02
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Getty Images
2020-21シーズンのドイツ・ブンデスリーガは無事に開幕して3試合を消化し、現在は国際Aマッチウィークによる中断期間に入っています。
ブンデスリーガではインターナショナルメディアとしてくくられる僕は今季、リーガを統括するDFLが定めた新型コロナウイルス感染防止のためのタスクフォース指針に則って現地取材を行えています。
ただし取材には一定の制限があり、試合後に選手と記者が向かい合うミックスゾーン対応はなく、両監督の記者会見もリモートのオンラインで実施されているのが現状です。それでもスタンドのプレス席で試合を観られることを有意義に感じて、できる限り現場へ足を運んでいます。
ドイツは16州からなる連邦共和国で、各州がそれぞれに主権を持ち独自の州憲法などを有するため、各州によって新型コロナウイルスへの対応は異なります。地域毎に感染者の増減に差があり、いわゆるリスク地域では厳格な行動制限を課せられる場合もあります。したがってブンデスリーガもゲーム毎に開催要項が設けられていて、例えばバイエルンやベルダー・ブレーメンなどは各州の通達により今季も開幕から無観客試合が続いています。
フランクフルト戦の周辺取材を敢行!
一方、今季から人数制限のうえで有観客試合を実施しているクラブもあります。そんな各スタジアムやサポーターの様子が気になったので、少し周辺取材をしてみました。
取材したのは第1節がアイントラハト・フランクフルトvsビーレフェルト、第2節が1.FSVマインツ05vs.VfBシュツットガルト、そして第3節がフランクフルトvsホッフェンハイムでした。
フランクフルトは僕の居住地なので、事前に様々な情報を仕入れていました。開幕節の観客数は6500人という上限が課せられていました。
この6500人は全員シーズンチケットホルダーで、彼らは事前に抽選に申し込み、当選した方がクラブ側から充てがわれた席で観戦する形になりました。チケットは争奪戦となり当然ソールドアウト。当日の観客数もきっちり6500人と記録されており、サポーターが、どれだけこの時を待ちわびていたかが証明される結果となりました。