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リバプールとチェルシーに特大効果確実 「2人のチアゴ」がやってきた 

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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posted2020/10/04 17:00

リバプールとチェルシーに特大効果確実 「2人のチアゴ」がやってきた<Number Web> photograph by Getty Images

チアゴ・アルカンタラ(左)とチアゴ・シウバ。実績十分の2人がプレミアをさらに熱くさせる

リーダーシップも発揮してくれれば完璧

 加えて、リーダーシップも発揮してくれれば完璧だ。

 パリ・サンジェルマンと、その前のACミランで計8度のリーグ優勝歴を持つCBは、若手の多いチームでは一目も二目も置かれる存在である。キャプテンで右SBのセサル・アスピリクエタは、攻撃面での威力に勝る20歳のリース・ジェイムズに先発を譲る試合が増えると予想され、経験豊富な新CBがキャプテンマークを付けるリーグ戦はウェストブロムウィッチ戦以降にも訪れるだろう。

 まずは行動で示すリーダーということになるが、週5日の英会話レッスンが進むにつれて言葉での統率もできるようになるはず。ウェストブロムウィッチ戦の翌々日に移籍が決まった新GKのエドゥアルド・メンディとは、現状でもフランス語で意思の疎通が可能だ。

 チェルシーには、ティモ・ベルナー、カイ・ハバーツ、ハキム・ジエシュという、合わせて移籍金1億5000万ポンド(200億円強)相当のタレントが前線に加わっている。

 しかし総額2億ポンド台の積極補強を経て、ノルマとされるトップ4フィニッシュとリバプールとの距離短縮は、プレミア開幕3試合で計6失点と、54失点を記録した昨季と変わらないペースでネットを揺らされていては実現が難しい。

 ベテランの新CBが、昨季存在しなかった最終ライン中央の要として守備の安定化をもたらせば――36歳の加入こそが今夏のチェルシーで最大の補強だと言える。

 T・シウバの契約期間を考えれば“Two Thiagoes”が見られるのは最大で2シーズン。その2年間に、クロップ率いるリバプールのさらなる進化がプレミア上位勢の水準をも引き上げ、その一角を成すランパードのチェルシーがリーグ優勝争いに参戦するというストーリー展開が楽しみだ。

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