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原口元気インタビュー「最低でも10得点、10アシスト」 10番の自信、室屋成への助言とは
posted2020/10/04 17:01
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Getty Images
ハノーファーで10番を背負い、3度目のシーズンを迎えた原口元気には、チームに加入してからもっとも大きな期待がかかっている。
昨シーズンの前半戦は、成績不振に喘いだ。それでも11月にスロムカ監督が解任され、コチャク監督が就任してからはチームの成績が一気に上向いた。一時は16位にまで沈んでいた順位も少しずつ上げていき、最後は6位で終えた。
シーズン後半戦だけの成績を見れば、1部に昇格したシュツットガルトと勝ち点差なしの4位だった。
今季から1部に昇格したビーレフェルトも、2シーズン前の12月に監督交代。そこから順位を上げて、そのシーズン後半戦の成績は2位だった。そして、昨シーズンは2部で独走して優勝。1部に上がった。その原動力が志の高いパスをつないでいくサッカーと、選手が吐くまで続けた猛練習だった。
今季のハノーファーも、プレシーズン中の猛練習で選手が病院に運ばれたこともあるくらい厳しいメニューに取り組んできた。監督交代に伴う成績の上昇以外にも昨季の2部王者・ビーレフェルトとの共通点があり、ハノーファーには1部昇格の期待がかかっている。
昨シーズンはそんなチームでもっとも多くの公式戦に出場を果たした原口に話を聞いた。
「悪くなかった。この自信は簡単には崩れない」
――リーグ開幕戦でも1アシストを記録しましたし、チームも勝利。順調なスタートを切ったのでは?
「これまで準備してきた色々なものが出たというか、悪くなかったですね。数字は1アシストだけですけど、多くのチャンスには絡めていたかなと思いますし」
――今季はプレシーズンから自信や手応えをにじませていますよね?
「開幕戦を迎えるときには毎年ナーバスになります。『本当に上手くいくかな?』という感覚があったりするものですけど、今シーズンはそれが『上手くいくだろうな』という感覚に変わりつつある。もちろん、シーズンに30試合以上あるので上手くいかない時期はあると思いますが、今は色々なものがフィットしている感覚もあり、自信もあるかなという感じですね」
――その自信はどこから?
「フィジカル面、戦術やポジション、監督からの信頼やチーム状況など、総合的に考えて。簡単には崩れないかなと思います」