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内田篤人を鹿島恩師&ブラジル勢も敬愛 マルキーニョス「アツは特別なアミーゴ、兄弟だ」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byToshiya Kondo
posted2020/09/28 11:50
Jリーグ3連覇を喜ぶ内田篤人とマルキーニョス、オリヴェイラ監督、ダニーロ(右端)ら。ブラジル人選手からも“アツト”は愛されたのだ
「いずれ“彼のチーム”と対戦できたら」
なお前述したマルキーニョスは2015年末、ヴィッセル神戸を最後に現役を引退。現在は、ブラジル南西部に住み、広大な牧場で3000頭もの牛を飼育するかたわら、44歳だがフットバレー(ビーチバレーのコートで、脚、頭、胸などを使ってプレーする)の選手として活動している。
「アツが現役を引退したと聞いて、驚いたよ。だって、まだ32歳だろ? 僕は39歳までプレーしたし、彼もまだまだプレーするものだと思っていた。でも、近年はずっと怪我に苦しんでいたから、仕方がないのかな。
20年間の選手生活を通じて多くの友人ができたけど、その中でもアツは僕にとって非常に特別な存在。新型コロナウイルスの問題が片付いたら、日本へ行ってぜひ会いたいね」
ダニーロは昨年5月、40歳で現役を退いた。
「選手の頃から、将来は監督になりたいと考えていた。これからブラジルサッカー連盟の監督コースを受講して、ライセンスを取得するつもりでいる。
アツトも指導者を目指しているらしいね。2人が監督になって、いずれ僕のチームが彼のチームと対戦できたら素晴らしいね」
今回、内田篤人にまつわる話を聞かせてくれた6人は皆、選手・内田はもちろんのこと、人間・内田を高く評価し、懐かしがっていた。
日本とドイツで多くのファンから愛された男は、百戦錬磨のブラジル人にも強烈な印象を与え、なおかつ敬愛されていた。