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“和製アルトゥーベ”になれるか。
育成選手・樋口龍之介の打棒。
posted2020/08/23 15:00
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
NIKKAN SPORTS
ようやく梅雨が明け、いきなりの酷暑となった8月6日の鎌ケ谷スタジアムで、豆タンクのような身体がくるっと回った。ボールはレフトへ高々と舞い上がる。
打ったのはファイターズの背番号112――樋口龍之介だった。このホームランはその時点でイースタン・リーグの2位となる第7号、安打、打点、打率はリーグトップに立っていた。168cm、84kgの樋口は育成枠のルーキーとはいえ、ファイターズの中では近藤健介の一つ下、淺間大基より二つ上の26歳。近藤と淺間の名前を出したのは、樋口が彼らと同じ横浜高校の出身だからだ。