ディフェンス、リバウンド、ルーズボール。

　その考えの根幹をなすのが、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールの3つだと彼は続ける。

「チームビルディングにおいては、レイクスとハンナリーズの選手ではタイプが違うので、そのあたりを見極めながら進めることになります。

　でも、絶対に譲れないのは、ディフェンス、リバウンド、ルーズボールをしっかりやること。そこはチームの土台になる部分だと思いますし、それをおろそかにするチームを誰も応援したいとは思わないはずです。パスがうまい、シュートが上手の前に、やるべきことがあると思っています」

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　具体的にどんなスタイルを構築していくかは手探りの部分もあるが、1本芯の通ったチームにはなりそうだ。

洛南高校以来となる京都のチーム。

　小川伸也にとって京都は、地元・滋賀と同じくらい特別な土地である。強豪・洛南高校で過ごした3年間は、今も彼のバスケット人生のベースとして残っている。

「自分は田舎の中学校（滋賀・長浜市立西中学校）の出身で、全国的に何か結果を残した選手ではありませんでした。

　強豪の洛南高校では、やっぱりというか、周りはすごい選手ばかりで毎日が勝負でした。同じ学年に同じポジション（ポイントガード）の選手が3人くらいいましたし、チーム内競争は激しかったです。

　レギュラーになれたらなれたで、今度はチームを勝たせないといけないという重圧が待っていました。自分の代で確か31年連続でインターハイ出場だったと思います。

　もちろん、ほかのチームでもポイントガードはチームを勝たせる役割ですが、洛南は特にそういう雰囲気が強いチームでした。そんな経験もあって、京都のチームにいるというだけで、気が引き締まる想いです」

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