佐藤賢次のプレーをテレビで観て、憧れた。

　小川少年が、洛南高校進学を目指したのは中学2年の頃だった。現在、B1リーグの川崎ブレイブサンダースを率いる佐藤賢次HCのプレーをテレビで観て、憧れたのがきっかけだった。

「洛南高校が強いのは以前から知っていましたけど、洛南のユニホームが着たいと思ったのは賢次さんの影響です。同じバッシュ（バスケットシューズ）も買いましたから（笑）。

　賢次さんと話すようになったのは、ここ数年の話ですが、すごく仲良くさせていただいています。ハンナリーズのHC就任が決まった時も連絡をいただきました。“聞いたよ”って。“何かあったらいつでも言ってきてね。高校の先輩・後輩として何でも相談に乗るから”って。

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　そういう個人的な感情を抜きにしても、川崎と対戦するのは楽しみです。川崎は見ていて熱くなるチームですし、常に全力で、チーム一丸で、気持ちがいいチームです。目標のチームです」

「ほら、そうやってダービーをあおるでしょ（笑）」

　そしてもう1つ楽しみにしているのは古巣レイクスとの対戦だ。しかも、熱戦必至の“京滋ダービー”というおまけ付き。

「ほら、そうやってダービーをあおるでしょ（笑）。そこまでの意識はないですって（笑）。

　でも、ショーンさんと対戦するのはやっぱり楽しみですね。個人的には、勝って恩返しがしたいです。僕が勝つことで、ショーンさんの指導者としての評価も上がると思いますし、レイクス戦は勝ちにいきます」

　選手時代から小川は人との対話を大切にしてきた。京都ハンナリーズでも選手1人1人と意見交換しながらチームをまとめていくのかもしれない。

　今季のB1リーグで2番目に若い37歳の指揮官が、どんな風を吹かせるか楽しみだ。