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ザーゴ監督が刻んだ日本語タトゥー。
「父」への思いと鹿島変革への誓い。
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph byJ.LEAGUE
posted2020/07/02 11:30
幼い頃から日本は身近な存在だったと話す鹿島ザーゴ監督。右腕には「父」の文字が刻まれている。
左腕に刻みたい「母」の文字。
中断期間中の4月6日、ザーゴ監督の母が亡くなったという報が伝えられた。
「残念ながら帰国できず、いまだに会えていません。僕は1人っ子なので、両親がしてくれた教育というものは頭や体に染み付いていて、常にそれに対する敬意を持っています。思い出はすべて頭のなかにあります」
次にブラジルへ帰ったとき、決めていることがある。
「右腕に刻んだ『父』の文字は、記念にいつも思い出すために刻みました。同じように、逆側の左腕に『母』と刻むつもりです」
2019年、ブラガンチーノでブラジル2部リーグを制した。ザーゴ監督は、楽しみにしている。母の墓前で国をまたいだリーグ連覇を報告することを。そして、左手首に「母」の一文字を刻むことを。