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ザーゴ監督が刻んだ日本語タトゥー。
「父」への思いと鹿島変革への誓い。

posted2020/07/02 11:30

 
ザーゴ監督が刻んだ日本語タトゥー。「父」への思いと鹿島変革への誓い。<Number Web> photograph by J.LEAGUE

幼い頃から日本は身近な存在だったと話す鹿島ザーゴ監督。右腕には「父」の文字が刻まれている。

text by

池田博一

池田博一Hirokazu Ikeda

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photograph by

J.LEAGUE

 右の手首には、「父」という日本語が刻まれている。

「18年前、父が亡くなったときにこのタトゥーを刻みました」

 今季から鹿島アントラーズの監督に就任したザーゴにとって、日本という国は幼少のころから身近な存在だったという。

「僕はサンパウロの片田舎の生まれなのですが、祖父の農家の隣に日本人が住んでいて、小さいときから日本の文化や教養にふれる機会が多くありました。ブラジルにも日本人の友達がいて、小さいときから日本は身近な存在でした。もともと非常にいい印象を持っていて、現役時代も一度は日本でプレーしたいと思っていたんです」

 実際に1996~'97年に柏レイソルでプレーし、今回が23年ぶりの来日となった。

「いつでもお寿司を食べられる」

 お寿司が大好きだ。毎年恒例となるシーズン開幕前の宮崎キャンプでは、「監督はガリまで食べるんですよ」とスタッフが笑顔を見せたほど。

「ブラジルでも週2、3回は寿司を食べに行っていました。日本では毎日食べられて、スーパーでも売っています。いつでもお寿司を食べられるのがとてもうれしい。寿司だけでなく、日本食は健康的で大好きなんですよ」

 まだ日本での生活は半年と経っていない。それでも日常の話を聞けば笑顔がこぼれる。

【次ページ】 ブラジル代表で優勝、指導者にも恵まれた。

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